日産が電気自動車(EV)「リーフ」のレース仕様車をニューヨーク・オートショーに出展しました。(英文のリリース。写真やビデオもあります)
ボディはカーボンファイバー製で前後カウルを取り外せる3ピース構造。重量は約938kgでノーマルの「リーフ」から40%以上軽量化されています。しかも、モーターなどのパワートレーンを後部に移設し、後輪駆動としている点がすごい!
「リーフ」はシート下にバッテリーを配置し、ミッドシップのような重量バランスとしているのですが、いかんせん前輪駆動なので、スポーツ走行を楽しみたい人にはその点がハンデになっていたと思います。試乗した際も、加速感や回生ブレーキの効き方などは、非常に完成度が高いと感じたのですが、唯一物足りなかったのが車体の重量と駆動輪の問題。そこが改善されているので、馬力的には大した数値ではなくても、乗ったら相当楽しいでしょうね。ぜひ乗ってみたいです。
最高出力は80kW(107HP)で最大トルクは207lbft。テストでは0-100km/h加速は6.85秒、最高速度約150km/hをマークしているそうです。
参考:CarWatchの記事、レスポンスの記事。
国内でも、ニスモが筑波サーキットでテスト走行を行ったようです。(ニスモのリリース)
カーボン地のボディもカッコイイですね。何台くらい作っているのか気になります。これでワンメイクレースとかしても面白そうです。

3月11日に東日本を襲った震災以来、更新する気力がわかず、放置してしまっていました。すみません。
といっても、震災によって直接大きな被害を受けたわけでもありませんし、親戚などが被災したわけでもありません。ただ、地震に続いて起きた原発の事故によって、自分の中でも色々なことが整理できなく、自分の勉強不足も痛感しましたので、その状態で何らかの情報を発信することに迷いが生じてしまったのが正直なところです。
エコカーとして評価され、個人的にも期待していた電気自動車(EV)ですが、その開発には東京電力が大きく関わっており、電力会社主導で進められてきた部分もあります。そして、その理由は「間接的に原子力の存在価値を高めることにつながる」からと、こちらのページにも明記されています。
雑誌などの記事でもEVを「深夜電力で充電すれば燃費(電費)はガソリン車の何分の1」というような書き方をしているものも多く見かけましたが、その安価な深夜電力は夜間も出力を落とせない原発からの電力を売るために設定されたものです。つまり、EVと原発は切っても切れない関係にあったといってもいいでしょう。
そんなEVを推すような記事を書いてきた自分が、このタイミングで何かを発信して良いのか? という迷いがまずありました。これまでEVを推してきた評論家などの方々も、この時期は発言を控えていたような印象がありますが、何となく気持ちはわかるような気がします。(もちろん違うかもしれませんが)
そんななか、EV関係者でありながら積極的に原発関連のことについても発信されていたのは、ライターの木野龍逸さん。東電の記者会見にも出席されて、twitterでも積極的に情報発信されていました。「こういう人こそ“本物”だな」という思いと同時に「こんな時に黙ってしまう自分は偽物だな」という思いも頭をもたげ、それが一層沈黙に拍車をかけていました。
とはいえ、いつまでも黙っているわけにもいかず、地震から1ヶ月が経った頃から、再開しようとは思っていたのですが、仕事を巡る環境が変わったこともあり、ズルズルとこんな時期になってしまいました。
とりあえず、今後は元々書こうと思っていたエネルギー関連のことについても書いていきたいと思っています。更新頻度は減るかと思いますが、今後も覗いていただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
すみません。締め切りに追われていて更新の間隔が空いてしまいました。
レスポンスの記事から。
日本郵便が導入する集配用の電動バイクがアディバというメーカーの「カーゴ3」という3輪バイクに決まったというニュース。定格出力500Wのモーターを2基搭載し、バッテリーはリチウムイオン。最大積載量は60kgで航続距離は50kmとのことです。荷物を運ぶという用途を考えると、3輪のほうが合っているのかもしれません。構造的にバッテリーも積みやすいですし、EV向きだと思います。
ただ、ビックリするのはその価格。同モデルの市販価格は128万円。さすがに日本郵便の仕入れ価格はそれよりだいぶ安いだろうとは思いますが、高級品であることは間違いありません。先日、ゼロスポーツとの契約を解消したばかりで予算が余っているのでしょうか? 仕入れ台数は30台だそうです。
「カーゴ3」の原型であるモデルは2009年の東京モーターショーで目にしていましたが(下の写真)、確かに完成度は高そうだと思った覚えがあります。ただ、いかんせん価格が高いですね。それならホンダの「EV-neo」でも良かったのではないかと思います。アディバのサイトを見ると「カーゴ2」というモデルもあり、こちらはスイスの郵便局にも採用されているようです。何でこっちにしなかったのか理由が気になります。

2009年の東京モーターショーに出展されていたアディバの電動3輪バイク
3月1日に電気自動車(EV)の製造を手掛ける「ゼロスポーツ」社が破産を申し立てるというニュースがありました。(朝日新聞の記事、帝国データバンクのリリース)
同社は日本郵便に集配車として計1030台のコンバートEVを納入することが決まっており、契約金額は約35億円とされています。大手メーカーではないのにこの契約を結んだことで国内のEVベンチャーの星として期待され、多くの媒体で紹介されてきました。管理人もこちらで紹介した記事で取り上げていたので、このニュースは非常にショックです。
今回はその日本郵便から契約を解除され、7億円もの違約金を請求されたことで破産につながってしまったようです。経緯については、いろいろと報道されていますが、レスポンスのこの記事が最も早く、内容もまとまっていると感じました。
日本郵便に納入するベース車両はスバルの「サンバー」が予定されていましたが、同モデルが2011年度いっぱいで生産終了となるため、先のことを考えてベース車をダイハツの「ハイゼット」に変更し、開発を進めていたとのこと。記事ではゼロ社も郵政も「ベース車両の変更と開発期間延長のため2011年1月と2月納品の次年度繰越に合意した」と書かれています。ところが、日本郵便側には随意契約の条件として実証実験が義務付けられており、ベース車が変更されるとこの条件を満たさないおそれがあることから、日本郵便政側はベース車の変更も、それによる納品の繰越も認めないという通知を出します。それは納品期限のわずか3日前だったようです。
これが事実なら、日本郵便側に非があると思われますが、これに対して日本郵便はこのようなリリースを出しています。一応、全文引用すると「ゼロスポーツ社から、平成22年10月20日、「契約物品の納入不能に関する報告」という文書が届けられ、仕様に定められた車両が納入できなくなったとの報告がありました。その際、他社のボディで納入するとの提案もありました。しかしながら、他社のボディにすることは、新たな開発プロセスで別の車種として開発し、型式認定も新たに取得することになるものであり、全く別の契約であり、契約変更というものではありません。また、納入期限や品質についても何の保証もないため、弊社にとってリスクが大きいと判断し、協議の結果、平成23年1月17日、提案については受け入れられない旨、文書により契約解除の通知をしたものです。」とのこと。
おそらく、書面として残っているものは日本郵便側の言い分どおりなのでしょう。ただ、こんな大きな契約で変更が生じた際に、一方的に文書を送って終わりにするわけはないので、双方の担当者同士では話はついていたものと思われます。レスポンスの記事で「合意した」と書かれているのは、そのためでしょう。この辺はまったくの想像ですが、担当者間で話がついた後「一応、かたち通りに文書も出してください」という話があり、文書を送ったという流れではないでしょうか。また、昨年の10月20日に届いた文書を納品期限の3日前である今年の1月17日まで放置しておくということも、普通なら考えられません。その間も双方の間のやり取りはあったはずです。
この辺りの事情については、Import EVのブログで順次ニュースを追って掲載し、それにコメントも付けているのでわかりやすくまとまっています。特に興味を引くのがこちらの記事のコメント欄。匿名ですが、関係者を名乗る人たちからのコメントが多く寄せられ、双方の内情が暴露されています。(もちろん、コメントをそのまま事実として受け取るわけにはいきませんが)
また、J-CASTニュースにも『EVベンチャー・ゼロスポーツ破たん 「技術力だけで生きられない」裏事情』という記事が出ています。これによると、日本郵便側の業績悪化という背景もあったとのこと。先のレスポンスの記事でも、かんぽの宿の件などで日本郵便が随意契約に対してナーバスになっていたことも指摘されています。こうした事情も加味して見る必要があるかもしれません。
私自身も、このニュースが流れる以前から取材のなかで、日本郵便に対する納品が遅れていること、それはベース車の調達に関する問題が原因であることは耳にしていました。ゼロスポーツは社員約80名の小さな企業ですから、調達力などに難があったのは事実だと思います。また、元は国営で民営化の途上にある日本郵便という会社の特殊性という問題もあるでしょう。どちらか一方を“悪者”に仕立てても何の解決にもならないですし、この経験を先に活かすこともできないと思われます。
世間的に見れば、小さな企業の倒産というだけの話かもしれませんが、ゼロスポーツの中島徳至社長は電気自動車普及協議会の呼びかけ人であり幹事でもあります。同協議会では今月にコンバートEVに関する安全基準を取りまとめて発表する予定。コンバートEVの芽がこれから出そうというタイミングで起こったことでもあり、今後の日本のEV事情にも大きな影響を与えると思われる“事件”だけに、大変興味を持っています。今後もできるだけ取材をしていきたいと思います。
何か情報をご存知の方はshigeアットマートecowheels.jpまでメールにてご連絡いただければ、お話をお伺いさせていただきたいと存じます。また、どれだけの人が興味を持ってくれるかわからないので、掲載してもらえそうな媒体も同時募集したいと思います(笑)。よろしくお願いいたします。
EVスイッチ オン!!の記事より。
こちらはワールドビジネスサテライトの映像。産業用・サービス用のロボットについて取り上げた番組ですが、6分53秒より茨城県つくば市がロボット特区の申請を出していることが触れられています。人が乗って走行するセグウェイのようなロボットもナンバーを取得して公道を走れるようになるとのこと。これによってセグウェイも公道を走れるようになるかもということのようです。
カテゴリー: 変な乗り物, 自転車, 電気自動車
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もういっちょWIRED VISIONの記事から。
monogocoroにも同様の記事が出てます。
風力だけでオーストラリア大陸横断4800kmを走り切ったクルマです。カーボンファイバー製のボディは2人乗りながら、わずか220kg。タイヤは自転車用。8kWのリチウムイオンバッテリーを搭載し、夜の間に風力発電で充電しておいた電力を使って走ったとのこと。
こちらは風力発電用のポールを立てている動画。
風が強いときには、凧を揚げて風を受ける力を推進力にして進んだらしいです(下の動画)。ホンマかいな…。でも、こういう動力を工夫した新しいかたちの冒険(挑戦)って面白いですね。
WIRED VISIONの記事より。
車輪の上に座るようなユニークなスタイルの折り畳み電動バイク「YikeBike」の試乗動画が紹介されています。簡単にYikeBikeのスペックを紹介しておくと、モーター出力は1000Wで、車体はカーボンファイバーを多用して10kg以下に抑えられているとか。航続距離は約9.7kmで再充電にかかる時間は約40分とのこと。価格は3600ドルだそうです。
以下の動画はYikeBikeの紹介です。試乗レポートは元記事からご覧ください。
WIRED VISIONの記事より。
「Solowheel」というジャイロ・スコープ制御による電気で動くパーソナルモビリティの紹介です。乗車し、体を前に傾けると前に進み、後に傾けると減速、横に傾ければ曲がるというセグウェイなどと同じ操作で乗れます。だいぶサイズが小さいですけど。
モーターの出力は1000wで、足を載せるステップなどは折り畳めます。手で持つためのグリップも付いているので、セグウェイと違って持ち歩くことが可能。その分、操作はデリケートになりそうですが、転倒にさえ気をつければ面白い乗り物だと思います。
Autoc Oneの記事より。
3月1日から始めるジュネーブショーでロールスロイスが「ファントム」の電気自動車(EV)モデル「102EX」を発表するようです。このモデルはテスト車両で、今年1年世界各国を巡回して調査データを収集するとか。超高級車セグメントでは世界初のEVとなるだけに注目です。
レスポンスの記事より。
スイスのリンスピードという会社がジュネーブショーに出展する予定の「バンブー」という電気自動車(EV)コンセプトカーの映像が公開されています。車名の通り、竹由来の素材がインテリアに使われているとか。キーがUSBメモリー風(スイスらしくアーミーナイフ型)だったりして、なかなかユニークです。確かに、クルマのキーが普通の鍵である必要はもうないですからね。まあ、スマートキーの時代にUSBにする必要もないのですが…。